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晶子の徒然草

代表が最新情報をお伝えすると共に、毎日に全力を尽くす意味合いや
季節の移ろいなどの想いを月1回配信しています。

10月のレター

 さわやかな秋晴れに、心奪われる季節となりました。ようやく今年依頼いただいた全ての書籍を書きあげ、清々しい秋を迎えることが出来、ちょっぴり解放感でウキウキ秋を楽しんでいます。特に、食を楽しみ、それに合うお酒を少し嗜むと、ああ頑張るっていいなと幸せな気分になります。

 2月に「これで解決!会社の承継&相続税 プロが贈る7の処方箋」(清文社)、4月に「平成26年度 すぐわかるよくわかる 税制改正のポイント」(TKC出版)、8月に「相続・相続税 幸せを遺す知恵~今昔を理解し、大増税時代に備える~」(大蔵財務協会)、9月に「資産家タイプ別 相続税 節税マニュアル」(月刊税理臨時増刊号)、10月に「必ず見つかる 相続・相続税対策 不動産オーナーのための羅針盤」(大蔵財務協会)と締め切りに追われ、本当に心の休まる間もない日々でした。その中で母を見送ることになり、引っ越しなどさらにいろいろな出来事が目白押しで、やあ本当に超ハードな日々が続いております。実は私にとって、本を書くのは少し苦行なのです。

 通常のお客様のご依頼事や税務相談を遂行し、申告者や提案書のチェックをし、セミナーや勉強会で熱弁を奮っている時は、やりがいを感じて頑張れるのですが、早朝や夜、土日及び祭日に原稿をシコシコ書いていると、ときどきため息が止まらなくなります。締め切りに追われ焦っている時など、何かも灰色に思え放り投げだしたくなります。しかし、出来上がった書籍を眺めていると、また本屋さんに並んでいるのを見ると、我が子の頑張っている姿を見ているようで、とても嬉しいのです。特に、読んで下さったお客様からよくわかったとの感想等を頂いた時は、書いてよかったとしみじみと喜びがこみ上げてきます。どうぞ、これからも読者となって私を元気にして下さいませ。でも、来年からはどんなに出版社に依頼されても、年間2冊までの新刊にしようと固く心に決めたのですが、私ってすぐに乗せられてしまうから心配です(-_-;)

 さて、9月に開催し、お陰さまで大好評に終わった出版記念セミナーのお祝いで頂いたお花の中に、秋の風情いっぱいのススキがあり嬉しかったです。最近空き地や堤防が無くなり、通勤途上で見かけなくなったススキに月見を連想しましたが、日本人ならではの感覚なのでしょうか。ふと気がつけば、山のもみじや銀杏の葉が鮮やかに染まり、秋が深まっていきます。私は秋の紅葉がとても好きです。夏場に晴天が多く、秋になって急激に気温が下がると美しい紅葉になるといわれていますが、今年の夏は晴天続きでしたので、例年よりももっと綺麗な紅葉が見られることを期待したいものです。

 その「こうよう」の中で、最も代表的なのが「もみじ」です。奈良時代は「こうよう」は「黄葉」と書いていました。これは、「イチョウ」や「稲の黄金色」をイメージして、そのような漢字が充てられたと思われます。イチョウやヤナギは葉が色づくと黄色くなります。奈良時代は、それらの木の色の方が主流であったのではないでしょうか。

 しかし、840年以降、貴族の間で漢詩を書くことがブームになり、その発端となった「白氏文集」の中の一つの漢詩に「紅葉」と使われていたことが評判になったそうです。この影響から平安京時代、特に古今和歌集以降になると「こうよう」を「黄葉」ではなく「紅葉」と書くようになっていきました。同時に、「こうよう」を愛でるようになると、「赤くなる葉」を珍重するようになり、平安時代の庭園や寺院を作るときにはもみじを中心に植えて、人工的に庭園を形成するようになります。京都の寺院の紅葉は非常に美しくまた千年を超える伝統がありますが、それらは自然に生えたものではなく、古人の知恵の結集なのです。

 このように考えてみると現在の「紅葉の名所」は京都が中心で、平城京のあった奈良には少ないということに気づきました。奈良公園の紅葉といっても、京都の紅葉のような「真っ赤」なイメージはなく、イチョウなど黄色の絨毯のように広がった葉の上に鹿がいるというような光景が思い浮かびます。京都の華やかな雅と比較すると、奈良の紅葉は「黄色」と「紅」が混じった落ち着きと古の歴史を感じさせてくれます。このように日本の自然の美しさはみんなの物であり、一人一人が自分の大切な一年の思い出として心の中に留めます。そして、心の中にその記憶を留めておくことができるから、寒く厳しい冬を耐えて過ごすことができるのです。その自然とともに生きる心、その感覚こそ、日本人の生きざまなのではないでしょうか。だからこそ、私達は辛く厳しい現実に四苦八苦している時も、心打たれる想い出(紅葉)をまぶたに浮かべ、乗り越えた後に訪れる安寧(春)がきっと来ることを信じ全力を尽くせると信じております。

 私は自分の庭が出来たならば、枝振りの良い紅葉を探し出して植樹し、大好きなお風呂から眺めながら心行くまで紅葉狩りができたらいいなと心密かに願っています。とてもおしゃれで素敵じゃないですか(*^_^*)

 水のように澄み切った秋の空を見ていると、心まで晴れ晴れ、パッと明るくなります。赤や黄、緑色に染まる山々のコラボレーションを楽しみに、爽やかな秋をお過ごしくださいませ。

10月